たもとに月のいでにけるかな
能宣朝臣やまとのくにまつちの
やまちかくすミける女のもとに
夜ふけてまかりてあはざり
けるをうらミ侍けれバ
1518
よミ人しらず
たのめこし人をまつちのやまかぜに
さよふけしかバ月もいりにき
百首哥たてまつりし時
1519
摂政太政大臣
月見ばといひしばかりの人はこで
まきのはたゝくにはのまつ風
五十首哥たてまつりしに山家
月の心を 前大僧正慈円
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