1521
ありあけの月のゆくゑをながめてぞ
のでらのかねハきくべかりける
をなじ家の哥合に山月の心をよめる
1522
藤原業清
やまの葉をいでゝもまつのこのまより
こゝろづくしのありあけの月
和哥所哥会に深夜暁月といふ事を
1523
鴨長明
夜もすがらひとりミやまのまきの葉に
くもるもすめるありあけの月
能(熊)野ニまうで侍し時たてまつりし
1524
哥の中に 藤原秀能
おくやまの木の葉のをつるあきかぜに
たえだえミねのくもぞのこれる
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