かた身にしのぶなかならねども
なげくこと侍けるころおほみねニ
こもるとて同行どもゝかたへハ
京へかへりねと申てよミ侍ける
1833
大僧正行尊
おもひいでゝもしもたづぬる人もあらバ
ありとないひそさだめなき世に
1834
だいしらず
かずならぬ身をなにゆへにうらみけん
とてもかくてもすぐしける世を
百首哥たてまつりしに
1835
前大僧正慈円
いつかわれミやまのさとのさびしきに
あるじとなりて人にとはれん
次頁へ
前頁へ
Copyright (C) 2005 Kansai University. All Rights Reserved.