みやこをいでぬわが身なりせば
1535
すつとならバうき世をいとふしるしあらん
われ身ハくもれあきのよの月
1536
ふけにけるわが身のかげをおもふまに
はるかに月のかたぶきにけれ
1537
入道親王覚性
ながめしてすぎにしかたをおもふまに
ミねよりみねに月はうつりぬ
1538
藤原道経
あきの夜の月にこゝろをなぐさめて
うき世にとしのつもりぬるかな
五十首哥めしゝに
1539
前大僧正慈円
あきをへて月をながむる身となれり
次頁へ
前頁へ
Copyright (C) 2005 Kansai University. All Rights Reserved.