ありしミゆきのはるをこひつゝ
高陽院にて花のちるをミてよミ
1453
侍ける 肥後
よろづよをふるにかひあるやどなれや
ミゆきと見えてはなぞちりける
1454
返し 二條関白内大臣
枝ごとのすゑまでにほふはなゝれば
ちるもミゆきとみゆるなるらん
近衛づかさにてとしひさしくなり
てのちうへのをのこども大内の花
見にまかれりけるによめる
1455
藤原定家朝臣
はるをへてミゆきになるゝはなのかげ
ふりゆく身をもあはれとやおもふ
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