(六段・芥川)…盗み出した女を背負って、芥川のほとりを逃げる主人公。図柄は「嵯峨本」にきわめて近いが、ここでも人物をクローズアップして、大きく描いている。この六段の絵の前にすでに九段の絵があった。なぜ順序が乱れているのか、理由は不明だが、絵と該当する本文が同じ場所に置かれていない以上、このような混乱が起こるのも当然であった。
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