(八十三段・小野の雪)…出家して洛北の小野に隠棲した惟喬親王を、正月、雪深い中に訪ねる主人公。他の絵と同じように、ここでも人物がクローズアップされ、表情豊かに大きく描かれている。雪の中を歩く主人公が素足なのは不思議だが、これは「嵯峨本」を踏襲したもの。
次頁へ
前頁へ
Copyright (C) 2004 Kansai University. All Rights Reserved.