1566
しら露はをきにけらしなみやぎのゝ
もとあらのこはぎすゑたわむまで
法成寺入道前太政大臣女郎花を
おりてうたよむべきよし侍けれバ
1567
紫式部
をみなへしさかりのいろを見るからに
つゆのわきする身こそしらるれ
1568
返し 法成寺入道前摂政太政大臣
しら露はわきてもおかじをミなへし
こゝろがらにやいろのそむらん
1569
題不知 曽祢好忠
やまざとにくずハひかゝるまつがきの
ひまなくものハあきぞかなしき
秋のくれに身のいぬることを
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