1543
寂超法師
ありあけの月よりほかにたれをかは
やま地のともとちぎりをくべき
山ざとにて月のみやこを
思といへる心をよミ侍ける
1544
大江嘉言
みやこなるあれたるやどにむなしくや
月にたづぬる人かへる覧
なが月のありあけのころ山ざと
より式子内親王ニをくれりける
1545
惟明親王
おもひやれなにをしのぶとなけれども
みやこおぼゆるありあけの月
返し 式子内親王
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