1734
左大将済時
しのぶ草いかなるつゆかをきつらん
けさはねもミなあらはれにけり
1735
返し 左大将朝光
あさぢふをたづねざりせばしのぶ草
おもひをきけんつゆを見ましや
わづらひける人のかく申侍ける
1736
よみ人しらず
ながらへんとしもおもはずつゆの身の
さすがにきえんことをこそおもへ
1737
返し 小馬命婦
つゆの身のきえバわれこそさきだゝめ
をくれんものかもりのした草
題不知 和泉式部
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