八代集の世界：北山切新古今集

　　　山水をむすびてよミ侍ける
1710　　　　　　　　能因法師
あしひきのやましたミづにかげ見れバ
まゆしろたへに我をいにけり
　　　あまになりぬときゝける人に
　　　さうぞくつかはすとて
1711　　　　　　　　法成寺入道前摂政太政大臣
なれみてしはなのたもとをうちかへし
のりのころもをたちぞかへつる
　　　きさきにたちたまひける時冷泉
　　　院のきさいの宮の御ひたひをたて
　　　まつりけるを出家の時返したてまつりた
1712　　　まふとて　東三條院
そのかミのたまのかざしをうちかへし